「健康」の視点から「環境」を考える
地球環境における都市化、産業化、複雑化、高度化、グローバル化の進展や経済効率の優先などに伴い、難燃剤や可塑剤などの化学物質や微小粒子状物質PM2.5といった環境汚染物質が、身の回りに溢れる様になりました。これら環境汚染物質の中には、人体や環境に悪影響を及ぼし、健康リスク、環境リスクとして捉えられるものもあります。しかし、一般に流通する化学物質さえ、毒性影響は一部評価されているものの、免疫・アレルギー系、生殖・内分泌系、神経・行動系等に及ぼすかく乱影響や経世代的な影響が十分に明らかにされているとはいいがたいのが現状です。
当研究室、環境衛生学講座は、健康影響が危惧される、これら環境汚染物質のリスク評価、影響メカニズムの解明を主な指針とし、化学物質の曝露量とその影響について、量‐影響関係、及び、作用機序を見出すための研究を実施しています。健康リスク評価に関し、その手法を確立し、人の健康被害を未然に防ぐ事を目標としています。
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無菌操作の様子
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環境化学物質に曝露され酸化ストレスを
受けた気道の細胞 -
実験室
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大気中に存在する環境汚染物質
(粒子状物質) -
環境化学物質によって悪化した
アトピー性皮膚炎症状(マウス耳介) -
マウス耳介厚の測定